2011年5月28日土曜日

東京多摩地区の放射能汚染の現状

        
現時点までに分かっている多摩地区の放射能汚染について簡単に整理していきます。


わたしの周囲にも西日本に避難しておられる方や「東京を脱出したほうがいい?」と不安に思っている方が多数いらっしゃるので、参考になれば幸いです。



以前にも当ブログで紹介しましたが、近隣で放射線量を5年前からネットにアップしてくださっていた方(ナチュラル研究所の石川氏)がいらっしゃったので、わたしは福島第1原発1号機爆発直後からそのサイトを注視し、行動の目安としてきました。

(原発事故前の去年のデータと比較できるので、とても参考になります。)

多摩地区(日野市)の放射線量を計測し、グラフにまとめてくださったナチュラル研究所の石川宏氏に、この場をお借りして厚くお礼を申しあげます!

ナチュラル研究所ガイガーカウンタ
http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html


このサイトを見れば、3号機爆発後、半日ほどでプルーム(放射能雲)が多摩地区に到着し、放射線量が通常時のおよそ4倍にまで急上昇(スパイク)したのがわかります。

3月15-16日の日野市(屋内)の放射線量の推移。
http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_archives.html



その後、いったん通常時の線量に戻ったものの、3月21-22日の降雨時に値が上昇し、さらにこの時の放射性物質が浄水場に流れ込んで、東京都の水道水が汚染されたのは記憶に新しいところです。

ナチュラル研究所(日野市)のデータおよび国分寺市の個人計測データhttp://www.sharing-info.net/Geiger_counter.htmlから、多摩地区においては4月中旬以降は、ほぼ自然放射線量に戻っていることが分かります。



また、このナチュラル研究所と東京都産業労働局(大気中放射性物質吸引による内部被曝)、さらに東京都健康安全センター(水道水飲用による内部被曝)のデータをもとに、多摩地区住人の積算被曝量および食品摂取による内部被曝線量積算値シミュレーションを試算してくださったhibakunowさんのサイトも紹介します。
hibakunowさん、本当にありがとうございました!
この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。

積算被曝量と内部被曝積算値 http://hibakunow.exblog.jp/



さらに、日本共産党都議団と専門家が計測した「東京都放射能汚染地図」を見つけましたので、掲載します。

東京都放射能汚染地図 http://twitpic.com/52nsrp/full

ちなみに、東京東部の汚染状態についてはこちらが参考になります。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&msa=0&msid=214909609623640182246.0004a222823c8883a468a&ll=35.79888,139.884796&spn=0.581425,0.940704&z=10



《参考資料1》 
日本の各都道府県の放射線量 http://r.diim.jp/
山口県は花崗岩質なので、他県よりも高くなっています。


《参考資料2》
放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング
http://www.geocities.jp/environmental_radiation/ 



以上のことから、多摩地区では外部被曝に関してはさほど危険な状態ではないことが分かります。
特に3月中はなるべく屋内で過ごし、外出時には必ずマスクをしていた人は、安心してもいい値だと思われます。

ただ、気をつけたいのは内部被曝です。


飲食物についての日本の現在の基準について、おさらいをしておきましょう。

世界各地の基準と比較したサイトがあるので、以下に紹介します。


日本と世界の食品および飲料基準の比較
http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html


「これが本当に日本の基準なの?」と、にわかには信じられないのですが(不条理映画を見ているようです)、世界基準をはるかに上回るばかりか、国際法が定めた原発の排水基準値よりも乳児の基準値の方が緩いのです。
食品も、恐ろしいほど緩い基準値になっているのが分かります。

(ただし、世界の基準も実態を反映していないという意見もあります。 はたして日本以外の先進国が放射線に対してどれほどクリーンなのか、疑問が残るところです。特に、過去に核実験を頻繁におこなった国や原発大国は、現状はかなり汚染されているのかもしれません。)


いずれにしろ、あまり神経質になると精神的にまいるので、適度に肩の力を抜くことも大切だと思います。

じつは、わたし自身も放射能ノイローゼ気味で、ストレスからアルコールの摂取量が多くなっています。チェルノブイリの健康障害の原因は、放射能ノイローゼによるストレスや過度の飲酒にあるという説もあるので、「気にしすぎ」も身体によくありません。



福島第1原発の状況も現在進行中なので、注意が必要です。起こりうる最悪の事態を想定して、臨機応変に対応できるよう、行動計画を立てておきましょう。


事故発生当初から小出裕章先生のお話には注目してきました。「危険を煽る」と揶揄する人もいましたが、小出先生の言葉はこれまでほとんど現実化されてきました。

既得権益や利害関係や出世欲にとらわれることなく、つねにデータのみにもとづいて発言されるので、数多の原子力専門家の中でいちばん信用できる人だと思います。
この人こそ真の科学者です。

小出先生のご発言をまとめてくださっているサイトがあるので、紹介します。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/28/suou-may28/


最後に、
今日も再放送されましたが、ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」は多くの人に是非観ていただきたい番組です。
(わたし自身は録画も含めて5,6回は観たでしょうか。)

特に、農地や牧場を追われ、かけがえのない家畜やペットを失い、人生そのものを破壊された福島の人々の苦しみ、悲哀を多くの人に是非知ってほしい。

この現状を招いたのは、原発に積極的に反対せずにそれを許してきてしまった、わたしたち一人一人の責任でもあるのです。
わたしたちの罪でもあるのです。

ETV特集ネットワークでつくる放射能汚染地図
http://www.youtube.com/watch?v=L0sDYIyf6i8

飼い主の後をいつまでも追いかけてくるパンダ(ワンちゃん)の姿、いつ見ても涙を誘います。