2011年3月17日木曜日
パラレルワールド
一週間が経った。
大きな振動とともに、次元がぐにゃりと歪んで、パラレルワールドに迷い込んだ
気分だ。
表向きは平静を保っているけれど、身体は正直である。
あれからずっと目眩がして、余震で揺れているのか、ただの幻覚(幻震)なのかわからなくなるときがある。
ずっと規則正しく来ていた生理が、今日で4日ほど遅れている。
ストレスでホルモンバランスが崩れているのかもしれない。
「疎開」という言葉が、再び実際に使われることになるとは思わなかったけれど、みんな次々と東京を離れていく。
ある程度、覚悟はしていたものの、東電関連の病院に勤めている遠縁の人から恐ろしいことを聞かされた。
夢ねこだけでも、関西の実家に帰ったほうがいいのではないかと義母が言ってくださっている。
実家の母も心配している。
(泣き言めいたことを書いてしまったので、中略。)
とにかく、家人が仕事の立場上、東京を離れることができないのなら、夢ねこもここにとどまることにした。
「病める時も健やかなる時も、良き時も悪しき時も」である。
福島第一原発で、命がけで作業をしている現場の人たちには本当に頭が下がる。
国家のために、国民のために、使命感を持って活動してくださっている。
報道を見ていて涙が止まらなかった。
昨日、東電作業員のご家族がインタビューに答えて、「ある程度は、覚悟をしています」と言っていた。
その姿は、武家の奥方のように毅然としていて美しかった。
試練という言葉があるけれど、いまこそ人間として試されている時なのだ。
この体験を、人々の姿をしっかりと心に刻みつけて、(もしも「これからの生」が与えられるならば)、これから生きていくための糧としたい。