海外の美術関係者が、日本への作品の貸し出しに難色を示しているという
ニュースが入ってきた。
震災以降、日本の各美術館・博物館の学芸員の方々はさぞかし苦労されているだろうと案じていたのだが、憂慮していたことが現実になってしまったようだ。
ソース:西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/235064
大切な作品を貸し渋るという気持ちも分らなくもない。
大地震もさることながら、おそらく原発問題(放射能汚染)を危惧してのことだろう。
キュリー夫人の研究ノートからは、80年近くたった今でも強力な放射線が放たれているという。
海外では放射能汚染といえばそうしたイメージが強いから、おそらく向こうの
アートディレクターたちも、いま日本に貸し出したらキュリー夫人のノートのような結果になるのではないかと神経過敏になってしまうのかもしれない。
(目に見えない分、よけいに恐怖心を掻き立てるものであるらしい。放射線は。)
悲しいけれど、
これからもしばらくはこういうことが起きるのだろう。
とりあえずなんとか時間をつくって、フェルメールとレンブラントに会いに行こう。