2010年9月2日木曜日

国立西洋美術館常設展その1

             14世紀シアナ派『聖ミカエルと龍』

       ロレンツォ・レオンブルーノ・マンドヴァ『キリスト降誕』1515年頃

   ボニファーチョ・デ・ピターティ『聖家族、トビアスと大天使、
   聖ドロテアと幼い洗礼者ヨハネ』16世紀中頃


         レアンドロ・バッサーノ『最後の審判』油彩 1595-96年頃
         右下の悪魔の表現が特に面白い。


                     ディルク・バウツ派、二連祭壇画
           『荊冠のキリスト/悲しみの聖母』 15世紀後半


         ヨース・ファン・クレーフェ三連祭壇画『キリスト磔刑』

      ギリス・ファン・コーニンクスロー『パリスの裁判が表された山岳風景』 
        16世紀末ー17世紀初頭
 パリスから黄金のリンゴを受け取っているのがアプロディーテ
 (下にエロスがいる)。
 真ん中がゼウスの妃、ヘラ(クジャクがいるはずだが画面ではよく見えない)。
 右端が兜をかぶったアテナ。手前にはアテナの盾も見える。
 ここからトロイア戦争が勃発する。

   ピーテル・ブリューゲル(子)『鳥罠のある冬景色』
   父ブリューゲルの模写。父の作品はベルギー王立美術館にある。
   いまはスケート遊びに興じているが、人間も、罠にかかった鳥と
   変わらない。「人間の生命のあてにならないこと」を示す絵。

           アンソニー・ヴァン・ダイク『レガネース侯爵』1634年頃

         グエルチーノ『ゴリアテの首を持つダヴィデ』 1650年頃
ダヴィデが女性っぽいので、武具がなく、胸のふくらみがあればユディトにも見えなくもない。  

                 カルロ・ドルチ『悲しみの聖母』  1650年頃

         ジョルジョ・ヴァザーリ『ゲッセマネの祈り』 1570年頃
  「この杯を取り除きたまえ」というイエスの祈りは神に聞き入れられなかった。
  画面左上にはローマ兵たちの姿が……。

        グイド・レーニ『ルクレティア』 1636-38年
 ローマ時代の貞女の鑑。自分に横恋慕した王子から強姦されそうになった
 ことを夫に告白した後、右手に持つ短剣で自害する。
 貞淑な人妻の官能性を豊満で柔らかな肌の質感と、
 殉教者めいた仰ぎ見るまなざしによって際立たせている。