茶室「青丘庵」の縁側に飾られた秋草と月見団子。
窓の外、画面右上には、まあるいお月さまが出ています。
灯籠の明かりが幻想的。
外から縁側を見たところ。
茶室へのアプローチ。
「白雲散尽し」のお軸。円相を満月に見立てています。
画賛は前大徳寺明道和尚。
お花は、ご亭主が生け花の先生もしていらっしゃるので、
生け花風になっています。
表千家のお席で、お手前は棚物・溜塗の二重棚でした。
染付芋頭(近江百景文)の水差しと、平戸焼の白磁「宝尽し」の蓋置き。
和ろうそくが、雅趣に富んだ茶室の雰囲気を盛り上げていました。
本席のお軸とお花。お花は通草(あけび)。
お軸は大徳寺孤蓬庵・小堀亮敬筆「心静長年楽」。
花入れは唐物写し手付かご。
アールヌーボー調のガラス器が通草のうねった風情と
調和していて素敵でした。
茶器は竹溜塗「竹取物語」。
月と竹とかぐや姫という、ロマンティックな取り合わせ。
茶杓は小堀亮敬作、銘「庵の友」。
青丘庵15周年のお茶会なので、お祝いの意味も込められています。
お菓子は「山路の菊」という華やかな主菓子。
お茶はもちろん狭山茶「明松」。
狭山茶の抹茶はあまり飲んだことがなかったのですが、
甘みがあってとても美味しかったです。
茶室のお庭。
茶室の外の池。
水面に映る灯籠の明かりが生みだす幽玄の世界。
池の上に浮かぶ月。