東博本館のアールデコ式ステンドグラス |
『孫文と梅屋庄吉』展をそそくさと後にして、夏休みの特別企画『博物館できもだめし ~ 妖怪、化け物大集合』展へ。
妖怪好きの夢ねことしては、じつはこちらがお目当てなのだ。わくわく。
鳥山石燕『百鬼夜行拾遺』の「道成寺の鐘」 |
鳥山石燕は、この「道成寺の鐘」のページしか展示されていなかったので、少し残念。
もっと観たかったなあ。
狩野晴川院養信『百鬼夜行図』模本 |
江戸時代の人って、ほんと、妖怪好き。
想像力豊かだ。
歌川国芳『百物語化物屋敷の図』 |
国芳の『百物語化物屋敷の図』の「林屋正蔵工夫の怪談」。
百物語を終えたとたん、妖怪たちが一斉にあらわれたところの画。
初代林屋正蔵(五代目より「林家」となる)は、怪談を得意とした噺家で、この「化物屋敷」は彼が考案したとされている。
やっぱり、国芳の妖怪画は冴えてる。
怖いというよりも、どこかひょうきん。
国芳『狐ばなし』 |
左奥の狐の頭に藻が載っているのは、九尾の狐「玉藻の前」に由来するのだろうか。
博物図譜の「河童」 |
江戸時代の博物図鑑では、「河童」はヘビ類とヒキガエル類の間と、魚類に収められていた。
ということは、実在すると思われていたのだろうか……?
『上方震下り瓢盤鯰の化物』 |
地震に悩まされるのは、今も昔も変わらない。
狩野曇川『不動利益縁起絵』 |
陰陽師・安倍晴明による祈祷を描いたもの。
奥にいるのが疫病神、晴明の後ろに控えているのが式神だろうか。
国芳『天狗の往来』 |
『博物館できもだめし』展は子供用の企画だったらしいが、けっこう楽しめた。
鳥山石燕展とか、もっとやってほしいな。