2010年5月16日日曜日
小池龍之介さん講演会 その1
五月晴れの日曜日、オリオン書房ノルテ店で開かれた小池龍之介さんの講演会に出かけた。
気鋭の僧侶である小池さんの著書にはずいぶん助けられてきた。
自分の自己顕示欲の強さにほとほと嫌気がさしていたころ、彼の著書『「自分」から自由になる沈黙入門』に出会い、「ジブンを薄める」という彼の言葉に、ハッとさせられた。実践するのは容易ではないが、彼のこの言葉は今では座右の銘のひとつとなっている。
それからしばらくして、今の仕事がつくづく嫌になったときに読んだのが『煩悩フリーの働き方。』。仕事が嫌になるという気持ちの根底には、誇大化した自我意識が潜んでいることに気づかされた。要するに、「オレ様」的な思い上がりがベースにあったのだ。今やるべきことを、誠心誠意、丁寧に行う。当たり前のことだが、それこそが麗しい働き方であると、あらためて感じたものだった。
(小池さんは画才もある方で、著書の挿絵や表紙絵の多くをご自身で手がけておられる。コトリやコロコロした僧侶の絵がとっても可愛く、ほのぼのとしていて、見ているだけで癒される。)
その後も彼の著書をいくつか読みあさり、読むたびに焦りや驕り高ぶった気持ちが消え、心の平安が得られた気がする。
月読寺のセッションにも参加してみようと思いサイトにアクセスしたところ、タイミング良く、近くの大型書店で彼の講演会があることを知り、早速申し込んだ次第である。
「ジブンを薄めた」姿とはいかなるものか。イメージトレーニングを積むためにも、そのロールモデルを一目見ておきたかったのだ。(講演内容は、その2につづく)