2011年9月21日水曜日

東京物語 ~ニコライ堂と湯島聖堂

母と叔母を旧岩崎邸に案内するついでに、ニコライ堂と湯島聖堂にも寄ってみた。

聖ニコライ堂

ニコライ堂(正式名は「東京復活大聖堂」)は、大主教ニコライによって1884年(明治17年)から7年の歳月をかけて建てられた。
設計は、ミハイル・シチュールポフとジョサイア・コンドル。
その後、関東大震災でドームが崩壊したため、現在の聖堂はのちに修復されたもの。
日本では珍しい、ビザンティン様式の正教会(日本ハリストス正教会)の建築で、国の重要文化財に指定されている。

拝観料を払うと内部を見せてもらえるので、夢ねこ一行も入ってみた。




聖堂内部は、ハリストス(ギリシャ語で「キリスト」を発音したもの)や聖母、聖人たちを描いたステンドグラスやイコン、円柱彫刻で装飾され、黄金細工が施された祭壇が置かれていて、荘厳な雰囲気だった。                                      
(奇しくも今日、教会建築に関する書籍の翻訳依頼が入ってきた。明日から数カ月は、教会建築漬けの日々になるだろう。)     


ニコライ堂を後にして、すぐ近くにある湯島聖堂へ。


入徳門(藤原基輔の筆)
  
湯島聖堂は、五代将軍綱吉が建てた幕府の孔子廟で、本邦学校教育発祥の地とされている。
この入徳門の「入徳」とは、朱熹「大学章句序」の「子程子曰、大学、孔子之遺書而初学入徳之門也」に基づく。



大成殿
       

「大成殿」の額は、創建当時は綱吉の筆によるものだったそうだが、現在の額は昭和初期の皇族で軍人でもあった伏見宮博恭王の筆である。

大成とは、孔子廟正殿の名称で、「孟子」万章下「孔子聖之時者也、孔子之謂集大成、集大成也者、金聲玉振之也」に由来する。


孔子尊像

大成殿内部には、孔子尊像をはじめ、孟子や顔子、曾子、子思の四聖配像が祀られている。



鬼龍子

「悩めるねこ」といった風情の鬼龍子(狛犬のような霊獣)。
降棟(くだりむね)にあったのが、関東大震災で焼け落ちたらしい。
鬼瓦と同様、邪気を払うものですね。



屋根に鎮座している鬼龍子

ゴシック教会のガーゴイルを彷彿させる鬼龍子。
魔除けの霊獣として同一起源なのだろう。



鬼犾頭(きぎんとう)

鬼犾頭(いわゆる鯱鉾)は、水の神様(神魚)で、火災を防ぐためのもの。
高い水しぶきの造形が、防火効果満点!?
(関東大震災の時には焼け落ちたみたいだけど。)