2010年9月2日木曜日

国立西洋美術館常設展その2

     エドワールト・コリール『ヴァニタス:書物と髑髏のある静物』1663年
     人生の空しさの寓意。はかない虚栄。
     それは、人が人である限り、いつの時代も変わらない。


              エル・グレコ『十字架のキリスト』

       ピエトロ・ロンギ『不謹慎な殿方』 1740年頃
  「ヴェネツィア・ロココ」とでもいうような画風。
  ロンギは、最初の頃、宗教画や歴史画をよく描いたらしいが、
  この画家の本領が発揮されるのは、やはりこうした風刺のきいた風俗画。  


                    クールベ『肌ぬぎの女』 1867年
            こ、こわい……。


        クールベ『眠れる裸婦』 1858年
        クールベの裸婦像の中ではまだプロポーションがいいほう。
        (横たわっているから、たるみが分りにくい?)
        あの『泉』や『水浴』に比べたら……。

         シスレー『ルーヴシエンヌの風景』  
      シスレーの絵って、たいてい奥まで道が続いていて、
      その先に何があるのだろうと、創造力をかき立てられます。
      なにか、もうひとつの人生に続いているような、
      そんな気になったりします。 

                             モネ『舟遊び』 1887年

          モネ『雪のアルジャントゥイユ』
          モネの雪景色は新鮮!

                                  モネ『並木道』
      夕方に近い昼下がりの光と影の感じがどこか懐かしい絵です。

 
      ギュスターヴ・ドレ『ラ・シエスタ、スペインの思い出』 1868年頃

 以前にも紹介したが挿絵画家だったドレは、ポーの『大鴉』の挿絵も手掛けている。
 彫刻家でもあったというから、ほんと、器用な人なんですね。


          ルノワール『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』

 ドラクロワの『アルジェの女たち』の影響を受けて描かれたルノワール初期の作品。ルノワール特有の甘い色づかいではなく、異国情緒あふれる色調になっている。